King Hamilton/キング ハミルトン

U.S. $ 10 bills/アメリカ 10ドル札

People “But he has nothing on!!!!!!!!!”
king “?? YES. I has nothing on…..”
People “Huh?”
King “Huh??”

民衆 『王様は裸だ!!』
王様 『ん?ええ、私は裸だよ?』
民衆 『えっ?』
王様 『えっ??』

2013年の作品。王冠を被ったハミルトン。
コック諭吉と作り方は似通っています。
Elizabethの帽子シリーズからキングハミルトンまで作成する過程で、自分にとって紙幣に何かを被らせる事は難しい事では無くなり、
狙った模様をベースにして、狙った形に折る事が出来るな、と確信しました。
と同時にこの作品直後から顔に帽子を被らせる作品以外にもっと目を向けなくてはならないなと考えるようになりました。

私には一度お札折り紙を辞めていた時期があります。
複数の理由があったのですが、自分の折り紙技術の稚拙さもその要因の一つでした。
2010年に香港の折り紙イベントに呼ばれた際、当時16歳の香港の折り紙作家Kade Chanから壮絶巧妙なオリジナルのエイリアンの折り紙をプレゼントされ、
「折り紙」というものに改めて対峙してとても感動したのですが同時に、
折り紙に対してさほど真剣でなく技術もない自分が折り紙折りとして表舞台に出ている事が、折り紙界に対して申し訳ないといった考えが頭をよぎりました。
もう一つの出来事として
Twitterでは、九州にお住いのメタル好きなターバン野口のFANの折り紙愛好家の方から「ピロさ~ん私も折ってみました~♪」と写真のメッセージを頂いた事。
「孫悟空野口」「木登りコアラ野口」「お洒落ハンチング帽一葉さん」(勝手に名付けました)と、それはそれはウィットに富んでいてなおかつ素晴らしいお札折り紙!
当時の自分には創ることの出来ない作品でした。それはそれは感動しましたが、同時に心の片隅で
「ああ、多くの折り紙愛好家の方々は自分のレベルのお札折り紙はいとも簡単に出来るけれどもあえて創らない。悪目立ちしないように創らないだけなんだ」と、モヤモヤが発生したのを覚えています。
別に自分でなくてもいいんじゃないか、誰でもできるよね。こんな事。と。

お札折り紙を折る事や、楽しんでくれている方々とコンタクトをとる事はいつの時もとても楽しい瞬間でしたが、
当時の自身のお札折り紙を取り巻く環境や人間関係が良くなかったがそう思う要因になったのだ、と今振り返るとよく解ります。

色々あって2012年にお札折り紙を再開してから、キングハミルトンを作り出す過程で、
自分のペースで折り紙技術が成長し
ようやく自分自身が生み出した呪縛から解き放たれ今に至ります。
折り紙技術は依然稚拙なままですが、今まで生み出した一つ一つの作品が真似ではなく、自分なりの挑戦でありアイデアであることが自分の自信となっています。
お札折り紙は楽しいぞー!(眠い)

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